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お薬の飲み方How to take medicine

お薬の飲み方について

薬には、もっとも効果を発揮するための正しい飲み方があります。
お薬によって違いはありますが、作用の仕方を考慮して決められるため、正しい飲み方を心がけましょう。

お薬を飲むタイミング

お薬を飲むタイミングは、副作用の防止や薬の作用の仕方を考慮して決められているので、用法・用量を確かめてください。
お薬の用法(飲むタイミング)には次のようなものがあります。
正しい飲み方をしないと効果がでなかったり、副作用が現れたりすることがありますので、服用のタイミングには注意が必要です。

起床時 起きてすぐ(朝食の前)に服用します。
食前 食事をとる30分前が目安となります。
食直前 食事をとる直前に服用します。食前5~10分以内を目安とします。
食直後 食事を終えた直後に服用します。
食後 食後30分を目安とします。お腹が落ち着いたころに服用します。
食間 食事と食事の間に服用します。空腹時に飲むのが好ましく、食後2時間を目安とします。
就寝前 寝る前に服用します。睡眠剤などは布団に入る時に服用しましょう。
頓用 毎日定期的に服用するのではなく、必要な時だけ服用することです。痛み止めや解熱剤など症状が現れた時に服用します。

お薬は何で飲むのが良いか

錠剤や散剤などの内服薬は、体内への吸収をよくするため、コップ一杯の水、もしくはぬるま湯で飲みます。
薬の成分が水で薄められることで、胃粘膜への負担も少なくなります。
ジュースやお茶などで服用すると、薬が吸収されにくくなるなど、効果にも影響が出ることがあります。

ヘパリン系

水以外で薬を飲むと、こんな影響があります

お茶やジュースなどでお薬を飲んでしまうと、薬の効果を低下させることになり、頭痛や不眠などの副作用を引き起こす可能性があります。
苦いから、飲みにくいからといった理由で、お茶やジュースで飲むのは避け、水かぬるま湯で飲みましょう。

お茶 濃いお茶は、薬の成分を変化させて効果を低下させることがあります
牛乳 薬の体内への吸収力が低下し、効果が出にくかったり、出るまでに時間がかかることがあります。
便秘薬など腸で溶ける皮膜の錠剤では、胃で溶けてしまって腸で効果が出ないことがあります。
ジュース 薬の体内への吸収作用が変化して、効き目が変わってしまうことがあります。
特にグレープフルーツジュースは薬の作用に影響を及ぼすとされています。
コーヒー 薬のなかには眠くなる成分を抑えたり、薬の作用を強くするために、カフェインを含むものがあります。
コーヒーと一緒に飲むとカフェインを過剰摂取してしまうことになり、頭痛や不眠を引き起こす可能性があります。
アルコール類 薬の効き目が強く出すぎるなどで、副作用が現れる危険性が高まります。

服薬指導

服薬指導は、薬剤師のもっとも重要な職務のひとつです。医薬品は、情報を伴って初めて医薬品として存在し
用法・用量や相互作用などがわからなければ、疾患を治すどころか生命の危機を招く危険さえあります。
お薬と一緒に、薬の正しい使用法を正しく患者さんに伝えること、これを「服薬指導」といいます。

患者さんから薬剤師への伝達

最近倦怠感がある。朝起きても、昼までだるい。など、自覚症状がありましたら、薬剤師に伝えてください。

検査や状態の客観的な分析

状態の確認を行います。症状の落ち着きや、薬の効果が継続しているかなど、患者さんの症状を客観的に分析を行います。

薬剤師による専門的な見解

医療従事者としての分析と見解を実施。処方内容やお薬の変更なども含めた内容で、患者さんの今後の治療についての影響を調べます。

お薬を渡された時に、少しでも気になることは薬剤師に質問しましょう。
不安を抱きながらお薬を服用していくのは、患者さんにとっても、薬剤師にとっても良いことではありません。薬に対する不安を解消していただくのも薬剤師の務めです。
医師に質問しにくいことでも、当局薬剤師に遠慮なくお申し付けください。薬剤師としてのアドバイスや、必要な時は担当医に薬局から連絡しますので安心してください。
薬は正しく使われて、はじめて有効なものとなります。
服薬指導は、正しく使うための情報を提供することが目的です。薬を正しく使い、最も効果の得られる方法で、病気の治療のサポートを行います。
患者さんの話を聞くことも、重要な服薬指導です。
薬剤師が一方的に薬の説明をするのではなく、患者さんのお話を聞くことが大切な指導に繋がります。お薬を飲んでいて違和感や副作用が起きているなど、患者さんによって色々なケースがあります。少しでも不安に思うことは薬剤師にお話しください。処方の内容、処方薬の変更なども含めたご対応が可能になります。