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しずおかクローバー薬局の薬剤師とスタッフがブログを綴ります

週刊ポスト1月25日号

2019年01月25日

寒気を覚えたら「解熱剤」?「漢方薬」?

 

ここ最近は寒さがより一層厳しいですね。

 

皆さんは寒気を覚えたとき、どうしていますか?
寒気がする時・高熱の時、「解熱剤」と「漢方薬」のどちらが良いのか...

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生薬を組み合わせた「漢方薬」。

漢方薬を使用したほうが、悪化しにくくなるケースが多いです。

 

では「解熱剤」は?


一時的な高熱なら、急な解熱は避けたほうが良いです。急激の解熱ではない「"マイルドな"解熱剤」をお薬をおすすめします。

 

 

東洋医学では、寒気を感じたらたとえ高熱でも温める事が基本です。葛根湯などの「桂枝」や「麻黄」が含まれている漢方処方は、発汗を促進させる作用が強力です。

しかし、高齢者など体力の低い方には体への負担があり、「漢方薬」でも作用が穏やかではない薬剤となってしまいます。

 
おすすめは、「解熱剤」のアセトアミノフェン製剤(カロナール、コカールなど)です。
このお薬は小児から服用できて安全域が広く、年齢、症状によって服用量を増減する事ができます。

 

またインフルエンザなどの発熱時の急な解熱は、意識障害(急に起き出す、飛び出す、騒ぐなど)を起こす可能性があります。
さらに発熱は体内での免疫反応を助ける働きもあり、慌てての急な解熱は避けるほうが良い場合が多いです。

 
アセトアミノフェン製剤は、安全域の広い「"マイルドな"解熱剤」です。
寒気・高熱の場合は、負担の少ないこちらのお薬をおすすめいたします。

 

 
厳しい寒さと同時にインフルエンザの患者数が急激に増えてきました。
先ほど述べたように、インフルエンザにかかった時の急な解熱は危険です。

 

酷い寒気や高熱が出た場合は、できる限り早めに受診をしましょう。

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